🧸 イノシシの毛皮をなめしてラグにする
イノシシの毛皮をタンニンでなめしてラグにしてみる タンニンは胡桃の果皮から抽出
狩ったイノシシをタンニンなめしで毛皮にする 🌐 自作IoT罠とイノシシの捕獲で捕まえたイノシシの毛皮を利用 個人でもできる代表的な鞣し方は、ミョウバンなめし、タンニンなめしの2つがある ミョウバンなめしは擬似なめしと言われ水に晒すと革が元に戻ってしまう可逆的なもの、一方タンニンなめしは永久なめしと呼ばれ水に濡れても元に戻らない 今回はタンニンなめしを選択
下処理
鞣すための下処理をする
ダニの処理
冷凍もしくは塩漬けでダニの息の根を止める 自分は冷凍した
除肉・除脂
ひたすらナイフでしごいて肉や脂を削ぎ落としていく 胴体はそんなに難しくないが、足周りや乳房周辺は筋膜?もあってけっこう大変
降圧洗浄機などで削ぎ落とす方法もあるらしいが、そんなものないので地道にやる
この過程に合計12時間くらい費やした
一番大変なのは顔周り 唇の肉、鼻の筋や肉、耳の肉・軟骨を丁寧に取っていく
尾も開いて肉を骨ごと取り皮だけにする 破いてしまったので、後で縫い合わせることにしよう
顔周り、特に鼻の除肉が甘いが、これ以上やりたくなかったのでタンニンに漬ける過程に
タンニンなめし
タンニンは実は身近にある 渋味≒タンニンで緑茶、紅茶、コーヒー等に含まれている 余談だが渋味を感じるのは収斂作用により舌のタンパク質がキュッとなるからで味蕾によって感じているものではないらしい
ちなみにタンニン(tannin)の由来は鞣すという意味のtan 英語で「鞣すやつ」といった感じだろうか?
他にも身近な植物で言うと栗の木の皮、ドングリ、くるみ、渋柿等に含まれているようだ 今回は裏山の胡桃の果皮を用いることにした 果皮とは殻の外側の部分
鍋で煮出してタンニンを抽出し、濾したものをなめし液とする
タンニンなめしの中でもタイコ法とピッチ法がある
- なめし液に浸して叩く
- 短く済む
- 徐々にタンニンの濃い液に浸していく
- 叩く必要はない
- 時間が長くかかるのと、液の濃さを変えないといけないのが難点
今回は短い時間でできるタイコ法を選択
液につけた状態で叩くを大体6日間行った 最後ちょっと腐敗臭のような異臭が少しだけしたので恐らく鼻のあたりの除肉が甘かったのだろう
干す
まず引き上げて毛皮を洗う
その後板に釘で貼り付け乾燥させる (毛の面を板の方に向ける) 大体5日間干した
乾燥させたら肉の面をやすりがけする
加脂
乾燥させすぎて毛皮がかなりバリバリなので、脂を加えて皮を何度も折り曲げる 加脂用クリームを作り、手で何度も擦り込む 革製品の手入れとやっていることはほとんど同じだと思う
加脂用クリームの材料は以下
サラダ油 (15) 食器用中性洗剤 (10) 水 (50)
耳を裏返して乾燥させたので、耳もこの機会に裏返す
完成
なんとか猪の生皮を毛皮にできた 特に除肉が骨の折れる作業だった…
以下完成品
毛はかなり硬い 後で尾を縫い合わせる 家に敷いておくかキャンプ用のラグにしようか迷っている
後で使ってるシーンを載ます
今後
鹿、アライグマ、穴熊、ハクビシン、ウサギあたりが取れたら肉を食べて毛皮にしてみたい
猪の毛皮はもういいや 😅 猪の毛皮で何かやるなら胴体あたりを毛皮でなく革にしようと思う 胡桃の染色がかなりいい味わいだと今回知ったので胡桃タンニンなめししてレザークラフトでもしてみる
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