🏳️ 兵どもが夢の跡

スタートアップ無念の解散

2022年の11月あたりに勤めていたスタートアップが残念ながら倒産することになった

私はそのスタートアップで一人目の非役員社員として働いていた(詳しくはこちら)

なぜプロジェクトを畳んだのか?

端的に言えばユーザーが当初思ってたように増えなかったことでが理由でたたむことになった このまま続けても当初予定したような爆発的にユーザーが増えるような未来は描けそうにないのでデスマーチはもう終わりにしようといった形だった スタートアップの失敗理由第一位がニーズがなかったで4割を占め、3割を占める資金不足が第二位となっている 資金不足の一因にニーズがなかったことが含まれると仮定すると7割のスタートアップが市場を見誤り失敗していると言っても過言ではない 私たちも典型的にそのようにして敗れ去った

資金調達の直前で資金を調達して超ニッチな市場に対してデスマーチを続けるよりも、解散しようということになった 顧客からも愛され、高クオリティなプロダクトではあったので残念だが如何せん市場が小さすぎた 市場を見誤ることの重大さを思い知らされた 釣りで考えれば魚のいないところでいくらいい餌、いい技術を使って釣ろうとしても釣れないのはごく当たり前のことなんだが、言うは易し

CEOもCTOもかなり無理をしてやってきて(主観的には特にCTO)、最後少しゴタゴタがあったが、双方のプライベートにも関わる問題なので詳しくは控えさせていただく

そうして私は野に放たれた

当時の心境

まず第一に悔しかった

プロダクトも同僚も好きで本気でプロジェクトに取り掛かっていたのでガックリきてしまった プロジェクトの成長を夢見て発破をかけられたわけでなくともガッツリ働いてがむしゃらにやってきていたので本当に悔しかった (仕事が単純に楽しかったのもあるが、)

ただ悔しさや無力感だけでなく、冷静に達観している部分もあって、 築き上げるのは大変でも崩れるのは一瞬なんだなーとまるで第三者であるかのように眺めている自分もいた

私も知人・友人等に紹介するものの契約には至らなかったし、資金がどんどん減っていっているのも実際にわかっていたのでまずいなーとは思いつつも、資金調達して延命できればなんとかなるだろうと考えていたが、それは非常に甘い考えだった 私の知らない内にデスマーチは経営陣の心を蝕んでいた

CEOとCTOには謝られたが、謝罪など不要だ 私は自分で選択して入社したのだ、失敗するリスクも考慮して 自己責任以外のなにものでもない 選択には結果が伴う

今後

結果としては描いていた青写真のようにはいかず、正社員として10ヶ月くらいの短い間ではあったが、CTOや同僚のおかげで非常にスキルアップできたと考えている それはエンジニアとしても人間としても (エンジニアとしてやってきたことは後で別記事にまとめる予定) 失敗は苦いが最高の良薬として捉えるしかない この貴重な失敗を決して良しとせずに消化(反省・分析)して私の血肉にしてしまうつもりだ

CTOには同じ会社に行って働かないか誘われていたが、私が色々ともたついているうちにCTOの次の行き先が定員オーバーになってしまった 😭 CTOはエンジニアとしても人としても尊敬できる方でプライベートでも仲良くしていただいているのでまたどこかでご一緒できればと思っている

もたついていたというのは、次もプロレタリアートになるのかどうかなどそういった低次元で悩んだりしていた 死に物狂いで解決したい課題や、死に物狂いで作りたいものがなかったのでプロレタリアートやりながら週末起業してみるという方向で決まった 週末起業したら受託や有害鳥獣捕獲をやったり、作りたいものがあったら自己資金で作ったり(会社の看板を掲げるだけでほぼ個人開発と変わらない)しようと思っている プロレタリアートについてはgoが好きなのでできればgoの仕事をしたい。フロントエンドはreact(TypeScript)が好き そんなに器用な人間じゃないのでフリーランスよりかは正社員として働こうと考えている ありがたいことに他にもいくつかのお誘いの声をいただいているのだが、焦らず色々な会社を見て決めようと思っている

人間万事塞翁が馬だし、この経験を糧にまた闘おう 人が欲しいものを作ろう

私はロッキーシリーズが大好きだ ロッキー・ザ・ファイナルに出てくるロッキーの言葉で締めくくる

You, me, or nobody is gonna hit as hard as life. But it ain't how hard you hit. It's about how hard you can get hit, and keep moving forward !

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